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拡大教科書実現のためのシンポジウム
掲載日:2002年3月3日(日)
 盲学校や弱視学級等に通う弱視児のための教科書補償は決して十分な状態ではありませんが、少しでもよくしていこうと世論や国会に訴えていくために下記のフォーラムを開催することとなりました。急な動きで恐縮なのですが、一人でも多くの方の参加をお待ちしています。また、このメールを関係者や拡大教科書に関心をお持ちの方に転送していただければ幸いです。
 また、当日はできる限り多くのマスコミ関係者にも来て頂いて、広く世論に訴えられればと考えていますので、もしお知り合いにメディアの方がいらっしゃいましたら、取材していただけることを働きかけて頂くようお願い申しあげます。

教育フォーラム「私も教科書を読みたい」
― 拡大教科書の実現を目指して ー

 皆さんは日本の弱視(視力0.3未満)の子供の学習環境や教科書がどうなっているのかご存知ですか?

 盲学校ですら公式に補償されている拡大教材は、小学部の国語と算数、中学部の国語と数学だけです。それ以外の教科や高等部においては拡大教材が一切ないため、一般の教科書を補助具(ルーペや拡大読書器)を使って学習するか、ボランティアの方に拡大写本を作成していただくほかはありません。実際はルーペを使っても誤読があったり、読み速度が遅くなったりすることも多く、また拡大読書器を長時間見続けることにより目の疲れや痛みが出たりと問題が山積みです。また、拡大写本の費用負担や作成時に教科書に関わる全ての原作者に許諾を得なければならないという著作権の問題も未解決のままです。
 文部科学省は「弱視児は一般の教科書を補助具を使って読めばいい」という姿勢を崩さず、拡大教材や拡大写本を教科書と位置付けようとはしていません。
 このような弱視児の学習環境を放っておいてよいのでしょうか。今こそ弱視児の半数以上が希望している拡大教科書の実現に向け、行動する時です。行政に訴えかけるには一人でも多くの方の御意見が必要です。皆さんの御参加をお待ちしています。

○ フォーラム主催呼びかけ人
 衆議院議員 肥田美代子
 参議院議員 堀 利和

○ 日時:3月12日(火)午後3時〜4時30分

○ 場所:衆議院第2議員会館 第1会議室
 (営団地下鉄有楽町線永田町駅1番出口徒歩3分)

○ プログラム:
3:00〜3:15
 ルーペ・拡大読書器・拡大写本などの実演

3:15〜3:30
 専門家(現在、調整中)のお話

3:30〜3:55
 パネラーからのお話
・土屋 宏(全国拡大教材製作協議会会長)
・三宅洋信(東洋大学法学部在学)
・宇野和博(筑波大学附属盲学校教諭)

3:55〜4:05
 行政のお話
・文部科学省初等中等教育局 特別支援教育課
・文化庁著作権課 マルチメディア著作権室

4:05〜4:20
 質疑・討論

※問い合わせ先
 宇野和博(うの・かずひろ)
  筑波大学附属盲学校教諭、弱視者問題研究会会員
 メールアドレス:unokazuhiro@ybb.ne.jp

タートルの会・近日の行事予定
掲載日:2002年3月4日(月)
 16日の交流会も近ずきましたが、その前の7日、12日と行事がありますのでその日程等お知らせします。 みなさんどうぞご協力&ご出席いただければさいわいです。

1、会報発送作業日時 2002年3月7日(木) 19時00分から場所 日本盲人職能開発センター(東京・四ッ谷駅より徒歩数分)

2、和泉初代会長上京懇談会日時 2002年3月12日(火) 19時00分から場所 同じく日本盲人職能開発センター

 問い合わせは、タートルの会(Email: turtle.mail@anet.ne.jp, 電話:03-3351-3208)まで。


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