発信者:IBM-HPR (IBM/日本IBM)
日 付:1998/ 2/27 19:00
連 番:<149>(Q&Aボード)
関 連:0(0)
標 題:[HPRのQ&A集]
内 容:(385 行)

皆様、こんばんは。
ホームページリーダーサポート隊です。

オリンピックもあっというまに終わってしまいました。大会期間中(16日間)ホームページへのアクセス数は、6億4630万件。2月20日の女子フィギュア、アイスホッケーの準決勝 が行われた日は103429件が1分間にアクセスされました。皆さまもHPRでオリンピック情報をお楽しみいただけたでしょうか。

最近では多くのホームページに写真、動画などが挿入されています。情報提供者のちょっとした配慮により、イメージにテキスト文を貼り付けることでHPRでもホームページを楽しめるのですが、特に時間単位で更新されるオリンピックなどは、なかなか配慮されていないのが現実のようです。情報発信者であり、HPRの製作者サイドとしては、何とも苦しいコメントになってしまいます。

さて、先日、てんやく広場の情報コーナーの273番でお知らせしましたホームページメーラー(HPM)にたくさんのお申し込みをいただきありがとうございました。

申し込みメールの中でたくさんのご質問をいただきました。
今後、皆様がHPRをお使いいただく上で参考になるいくつかの質問をまとめてみました。

ただ、お書きになった方々に質問内容を確認していませんのでサポート隊の勝手な解釈でまとめさせていただきました。ご了承ください。

なお、Q&Aの中には、いくつかURLが書かれていますが、これは、98年2月27日現在のものです。

目次

Q−1 HPRの立ち上がりが異常に遅いようなのですが?
Q−2 ホームページリーダーやクリップボードリーダーを利用したあと、95リーダーの音量が変化してしまうのですが?
Q−3 たまにネットスケープがとまってしまって接続ができなくなってしまいます。そのようなことがないように次のバージョンでは単体で動くようなものをつくってもらいたいと思います。
Q−4 テンキーをHPRモードと普通のテンキーモードとに切り替えて使うことはできますか?
Q−5 URLの入力時にメッセージの読み上げが終了するまではキー入力を受け付けてくれません。
Q−6 本格的にオーディオ機能等をしようするには、別のソフトウェアを準備しなければならないということが少し不満です。
Q−7 ボリュームの最大音をあと3ステップ程度、増やして欲しい。
Q−8 英文翻訳機能がほしい。
Q−9 ネットスケープなどが出すエラーメッセージの音声化もしてほしい。
Q−10 EUCコードにも対応してほしい。
Q−11 点字・テキストファイルのマニュアルがほしい。
Q−12 バイナリのダウンロードをできるようにしてほしい。
Q−13 NetNewsへの対応をしてほしい。
Q−14 音声発生の頭出し時間だけは、設定が保存できない。
Q−15 WEB固有のIDとパスワードを入力する画面が出た時に、何もしゃべらなくなってしまいます。
Q−16 win95 バージョンが 4.0095B なのですが、インターネット回線を接断する際の方法は、 ダイアルアップを再度開いて接断するしかないのでしょうか?

○HPMについての情報
・HPMの導入バッチファイルの不具合について
・パーソナルWebサーバーのオン・オフについて

目次終わり



Q−1 HPRの立ち上がりが異常に遅いようなのですが?

HPRは、ネットスケープ・ナビゲーターと連携するためにJavaを起動しています。ネットスケープ・コミュニケーター4.0の場合、ナビゲーター3.0と比べて、Java起動に時間がかかります。Java起動時にマシンが固まってしまうこともあるようです。
Java起動時間の短縮で、一番簡単な解決策は、コミュニケーター4からナビゲーター3に、バージョンダウンすることです。

不幸なことに、コミュニケーター発売以来、製品のナビゲーターは、お店では手に入らなくなってしまいましたが、幸運なことに、先日、ネットスケープ社では、コミュニケーターおよびナビゲーターを、無償で提供すると発表されました。現在、すでに無償ダウンロードが開始されています。
ダウンロードの詳細はこちらのURLをご参照ください。
http://www.ja.netscape.com/ja/comprod/products/communicator/free_faq.html

ネットスケープ・アーカイブサイトは、以下のURLへ。
ftp://archive.netscape.com/archive/index.html

Win95用ネットスケープ3.01(日本語版)フル機能版を直接ダウンロードする場合は以下のURLへ。
ftp://archive.netscape.com/archive/navigator/intl/3.01/windows/n32ja31p.exe

Q−2 ホームページリーダーやクリップボードリーダーを利用したあと、95リーダーの音量が変化してしまうのですが?

Windowsのシステムボリュームは1つしかなく、アプリケーションが起動すると、そのアプリケーションの都合の良い音量にボリュームがセットされます。ホームページ・リーダーでは、ホームページ・リーダーが終了するときの音量を保存して、起動時にその音量に設定します。また、クリップボードリーダーも同様です。
95リーダーには、音量調節機能はありませんので、95リーダーの音量は、最後に起動したアプリケーションに依存してしまいます。

Q−3 たまにネットスケープがとまってしまって接続ができなくなってしまいます。そのようなことがないように次のバージョンでは単体で動くようなものをつくってもらいたいと思います。

HPRは、変化の激しいインターネット環境において、ネットスケープ・ナビゲーターと連携動作をすることにより、プラグインソフトも含めた、最新のソフトウエアを利用できるようにし、「環境の変化に柔軟に対応できる」ということを考慮しました。また、単体で動作するものをつくりますと、ネットスケープで利用できる豊富なプラグインソフトの利用が困難になり、環境の変化に柔軟に対応できなくなります。
したがって、単体で動作するものよりも、一般に利用されているブラウザと連携動作させたほうがよいと私たちは考えています。

ところで、HPRを利用していると、ネットスケープ・ナビゲーターが接続エラーを起こし、一時停止状態になってしまうことがあります。
HPRから見ると、電話(インターネット)には、つながっているのにいつまでたっても接続中という現象になります。
これは、存在しないURLを指定したときに起こる現象で、ナビゲーターのエラー確認ウィンドウのプッシュボタンを押さない限り一時停止状態から抜け出せないからです。
この場合は、95リーダーを用いて、エラー確認ウィンドウをアクティブにし、OKのプッシュボタンを押さなければなりません。

手順
1)AltキーをおしながらEscキーを押してウィンドウを切り替えて「Netscape」というウィンドウを探します。
2)見つかったら、CtrlとAltを押しながらPを押します。「次のURLは見つかりませんでした」といったメッセージが読み上げられます。
3)ここでエンターキーを押せばOKのプッシュボタンが押されます。

担当者の独り言です。
シェアウエアなんですが、こういった必要でない確認ウィンドウなどを常に監視して、自動的にボタンを押してくれるソフトウエアがあります。名前は、PushBotといいます。
ソフトを利用する前に「このウィンドウが出たら、このボタンを押す」といった、登録は、マウス操作でないとできませんが、登録さえすれば後は自動的にやってくれます。
現バージョンでは、登録情報をPushBot.iniというファイルで保存するようになっているみたいなので、だれかが一度ファイルを作成すれば、PushBot.iniを共有することができるかもしれません。
シェアウエアなので、使いつづけるためには、利用料として500円必要ですが、身体障害がある人には送金を免除するそうです。
このシェアウエアについては、以下のURLをご参照ください。
http://nagz.com/pushbot0.html

Q−4 テンキーをHPRモードと普通のテンキーモードとに切り替えて使うことはできますか?

PC/AT互換機で106キーボードを利用していれば可能です。
オンラインマニュアルの4章の15の1 ホットキー設定の中の「Scroll Lock状態で有効のチェックボックス」の項目をご参照ください。

Q−5 URLの入力時にメッセージの読み上げが終了するまではキー入力を受け付けてくれません。

キー入力は受け付けます。ただしメッセージが読み上げられているときは95リーダーがしゃべれないのでキー入力のフィードバックができません。このような時は、HPRの停止キーを押すことによりメッセージを止めることができます。

Q−6 本格的にオーディオ機能等をしようするには、別のソフトウェアを準備しなければならないということが少し不満です。

インターネット上での音声や映像などのマルチメディアデータは、多種多様なものが存在します。また、どれにも一長一短があり、現在のところ、統一的なものはありません。また、同一の再生ソフトでも年間に1回から3回程度のバージョンアップをするものもあります。すべてのインターネットの利用者は、その中から自分の必要なものを、選択し、導入します。これが、いわゆるプラグイン・ソフトです。マルチメディアの再生ソフト(プラグインソフト)は、大抵は無料でダウンロードできます。
また、インターネット上で、よく使われる再生ソフトウエアをまとめで導入できるCD−ROMなども市販されています。

Q−7 ボリュームの最大音をあと3ステップ程度、増やして欲しい。

短絡的ですが、アンプ内臓の外付けスピーカーを接続すればお好みの、音量調節することができます。
また、Windowsの設定によっては、もっと音量が大きくできるかもしれません。

スタートメニューの中の
プログラムの中の
アクセサリの中の
マルチメディアの中の
ボリュームコントロールを実行します。
ここで、音量を調整することができます。
ただし、音量調整は晴眼者の、助けが必要です。

Q−8 英文翻訳機能がほしい。

IBMの製品である「インターネット翻訳の王様」というソフトウエアを利用するとある程度英文翻訳が可能です。
詳しくは、てんやく広場のQ&Aの82番と100番及び関連の発言をご参照ください。

Q−9 ネットスケープなどが出すエラーメッセージの音声化もしてほしい。

エラーメッセージは、ネットスケープ・ナビゲーターが出力するものであり、HPRでは、このようなメッセージを音声出力することはできません。

Q−10 EUCコードにも対応してほしい。

HPRでは、インターネット上で主に利用される3つの漢字コード、EUC、シフトJIS、 JISに対応しています。

Q−11 点字マニュアル・テキストファイルのマニュアルがほしい。

HPR点字マニュアルおよびテキストファイルは現在準備中です。
準備が出来次第、BESファイルおよびテキストファイルをインターネット上でダウンロードできるようにしたいと考えています。

テキストファイルに関しては、HPRには、HTMLをテキストファイルに変換する機能があり、それを利用することにより、作成することができます。ただしマニュアルは16ページに及びますので、それぞれのページでテキスト変換をする必要があります。テキスト変換については、オンラインマニュアル、「4章の12の2 ローカルファイルへの書き込み」をご参照ください。

Q−12 バイナリのダウンロードをできるようにしてほしい。

マルチメディアデーターやダウンロードデータの場合、「特殊データです。ブラウザ画面に転送します」と読み上げ、ネットスケープにデータが転送されます。
したがって、ネットスケープ・ナビゲーターのウィンドウを操作を95リーダーを使って行うことにより可能です。
ちなみに、ダウンロードの場合は「名前をつけて保存」というウィンドウが開きます。

Q−13 NetNewsへの対応をしてほしい。

ネットニュース(fj)の閲覧のみならば、以下のURLサイトで利用できるのでお試しください。

NetNews Archive Service Ver.2
http://mitsuko.jaist.ac.jp/fj/
(北陸先端科学技術大学院大学マルチメディア統合システム講座有志が運営)
fj のページ
http://www.cs.orst.edu/~takikawm/fj/index.html
(fjの解説や上記以外の閲覧サイト紹介など)

Q−14 音声発生の頭出し時間だけは、設定が保存できない。

マニュアルの4章の4の、4・5 頭出し時間をご参照ください。

Q−15 WEB固有のIDとパスワードを入力する画面が出た時に、何もしゃべらなくなってしまいます。

Q−4と同様、接続中のままになる現象は確認していますが、何もしゃべらなくなるという現象は確認できていません。

Q−16 win95 バージョンが 4.0095B なのですが、インターネット回線を接断する際の方法は、 ダイアルアップを再度開いて接断するしかないのでしょうか?

4.0095Bは、いわゆるOSR2と呼ばれるものですが、残念ながらこのWindowsバージョンでは、接続したダイアルアップを再度開く方法しかないようです。

その代わりといっては、なんですが、OSR2のダイアルアップ・ネットワークの機能には、以前にはなかった、再ダイアル機能や接続の確認ボタンをおさなくても自動的にダイアルするといった機能が付加されています。

設定手順
1)スタートメニューを開き、マイコンピュータの中のダイアルアップネットワークを開きます。
2)Altキーを一回押すと「メニューファイル」と読み上げます。
3)左右矢印キーで「接続」まで移動します。
4)上下矢印キーで「設定」まで移動してエンターキーを押します。
5)ここで、タブキーを押して、ダイアル前に情報を表示するのチェックボックスに移動して、スペースキーで、チェックをはずすと確認ウィンドウは開かなくなり、ダイアルアップネットワークを実行すると自動的に電話をかけにいきます。
6)タブキーを押して、リダイアルのチェックボックスに移動してチェックをつけると、接続に失敗したときに自動的にリダイアルします。
7)6番でチェックをつけてから、タブキーを押すと再試行の回数のエディット、再試行の間隔のエディットに移動します。
8)再試行の回数のエディットは、再試行の回数を入力します。再試行の間隔のは何分何秒で指定します。最初の再試行のエディットで分の値を、次のエディットに秒の値を入力します。
9)タブキーで、OKボタンに移動してエンターキーを押すとダイアルアップネットワークのウィンドウに戻ります。
10)ここで、設定した内容はすべてのダイアルアップネットワークで有効になります。

○HPMについての情報

・HPMの導入バッチファイルの不具合について

皆様にお配りしたHPMの導入バッチファイルに一部記述ミスがあり、パーソナルWebサーバーが導入されているにも関わらず、「導入されていない」といったメッセージが出てしまう不具合があります。
これは、パーソナルWebサーバーをダウンロードせずに導入した場合に起こります。ダウンロードして導入した場合は起こりません。

コントロールパネルの「ネットワーク」などからパーソナルWebを導入した場合、再起動後にHPRで、次のアドレスにアクセスしてみてください。
http://127.0.0.1/
このアドレスに接続して「私のホームページ」というページに移動できれば、パーソナルWebサーバーは正しく導入されています。
導入バッチファイルを実行し「導入されていません」といわれても無視して、次の作業に進んでください。

・パーソナルWebサーバーのオン・オフについて

HPMは電子メールやその他の機能をホームページ形式で表現するために、パーソナルWebサーバーを導入します。

マシンパワーによっては、パーソナルWebサーバーを立ち上げると全体的にマシンの処理速度が低下する場合があります。
そこで、HPMを利用するとき以外は、パーソナルWebサーバーを止めておくことができます。
メールのヘルプの「第三章 こんな時どうする?」の「G.HPM使用中、ハイパーリンクをクリックしても接続に行かない」を参照して、パーソナルWebサーバーのオン・オフをおこなってください。

最後に皆様からたくさんのご要望も併せて、いただきました。
例えば、英語への対応、巻き戻し機能、記号読み上げオンオフモード、ホームページリーダーからのダイアルアップネットワークの起動などなど、どれも必要な機能であることは十分認識しております。今後の製品計画に組み入れるよう努力していきたいと考えています。
また、何人かのかたからユーザー登録の方法に関してご質問をいただきましたが、ホームページリーダーはユーザー登録をおこなっていません。製品情報に関しては、IBMのホームページをご覧いただくようお願いいたします。


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