ページ更新日: 1999.3.25
このコーナーでは、タートルMLなどで話題に出たことを載せていきます。
このページの過去の分をご覧になりたい場合は、
おしゃべりサロン/タートルMLなどからの話題 一覧
をご参照ください。
すでにご存知かもしれませんが、耳で測る音声体温計を紹介します。
名前は、「はかるクン」といいます。ナショナルの製品です。価格は、14500円(税抜き)です。日常生活用具の指定になっています。日本点字図書館用具事業部で扱っています。(電話 03−3209−0751)
先端部分は、小児用と大人用の2種類あり、取り換えができて、煮沸消毒可能です。体温を、数秒で測定できるそうです。
なお、実物大の写真が載っているカラーのリーフレットと、点字で書かれた説明書の両方が、日本点字図書館用具部に用意されています。ご希望の方には、無料でおくってくださいます。
アメディアで発行している視覚障害者向けのパソコン雑誌「メディア・ナウ」で投稿原稿を募集しています。
現在、5月発行分の記事を募集しておりますので、関心のある方、是非よろしくお願い致します。
なお、「メディア・ナウ」の過去の記事のいくつかをアメディアのホームページで見ることができます。
http://www.amedia.co.jp/medianow/index.htm
以下は、募集要項です。
「メディア・ナウ」で視覚障害者からの投稿記事募集
「メディア・ナウ」は、1999年5月より模様替えし、隔月刊で発行致します。
新たな「メディア・ナウ」では、より多くの方々から投稿記事を募集し、いろいろな立場の視覚障害者の状況を伝えて行きたいと考えております。
記事を本誌に採用させて頂いた場合には、5,000円の原稿料をお支払い致します。
記事原稿は、下記アドレスまでテキストでお送り頂くか、あるいはテキスト・ファイルを収めたフロッピーディスクをアメディアの望月宛にお送りください。
投稿先:mochizuki@mtj.biglobe.ne.jp
投稿原稿の記載事項:
1 お名前
2 ご住所
3 電話番号
4 FAX番号
5 メールアドレス
6 お振込先口座番号(銀行)
7 性別
8 年齢
9 視力
10 職業
11 その他
募集記事:
私の職場体験:6,400バイト(3200文字)程度
パソコンなどの機器を用いて、どのように仕事をしているかを紹介してください。
私の対テクライフ:6,400バイト(3200文字)程度
パソコンなどの機器と格闘している様子を紹介してください。
電子図書の楽しみ:6,400バイト(3200文字)程度
電子化された図書を読まれた方は、どのようにしてそれを入手したか、どのようにして読んだか、そしてどの点に感動したかを紹介してください。
ホームページ紹介:6,400バイト(3200文字)程度
視覚障害者の文化や生活に関連のあるホームページを紹介してください。自分で作成しているページでも構いません。
なお、このコーナーに関しては、目の見える方からの投稿も大歓迎です。
株式会社アメディア 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-15-10 西早稲田関口ビル3F
電話:03−5286−7511
デイジー方式のCDをパソコンで聴くためのソフトウェアのインターネット上での所在等について、少しご紹介してみます。
「DAISY Playback for Windows Version 1.0」
関連のページ(英語です)は、
http://www.labyrinten.se/entext/playback.html
ソフトウェアそのものの所在は、
http://www.labyrinten.se/filer/pbkcd.zip
(2805 KB)
それから、ソフトウェアのごく簡単な操作方法は次のようになっています。
○ プログラム起動直後に、データのあるドライブをアルファベットで指定します。
CD-ROMドライブにデータが入っていれば自動的に認識します。
リターンでその本を読みこみます。
選んだドライブに複数のデータがあるときは上下カーソルで読みたい本に合せ、リターンでその本が選ばれます。
○ スペースキーで再生と停止がトグルになります。
○ 項目ごとのジャンプは、テンキー、CTRL + テンキーの組合せで行います。
○ マークは CTRL + テンキーではない方の数字キーです。テンキーではないほうの数字だけを入力すると CTRL + その数字でマークにしたところへジャンプします。
○ 読み上げるスピードは、遅い方から速い方へ、 l s b h t キーで変えることができます。
○ アルファベットキーの q を押し、確認のメッセージに答えて y と入力すると プログラムの終了です。
「オラ、サヴァ、チェリオの地球冒険の旅 パリ祭 点字版」
文:おそど まさこ、絵:エム ナマエ。
発行:自由国民社
定価: 3,200円
(「点字版」とはいっても、一般の書店で売っている普通の絵本です。)
エム ナマエ さんという方は、視覚障害の方ですね。奥さんの助力も得ながら、今もイラストや絵を書かれています。昨年は、世田谷のレストランを会場に個展も開かれてました。手記も出版されていて、確か一昨年あたりだったでしょうか、NHKラジオ第1の「私の本棚」でその手記が朗読されていたかと思います。
本題の絵本のほうですが、これは、3匹の猫ちゃんが、パリへ旅行をするお話みたいです。3匹の名前は、オラ、サヴァ、チェリオ。
チェリオは目が見えず、サヴァは歩くことが出来ません。オラは耳が不自由です(もしかすると組み合わせが間違ってるかも)。その3コンビが、力を合わせてパリ旅行に行くという話です。
この絵本には点字も印刷されているようです。
1月31日「視覚障害者のみなさんへ」の番組の中で紹介したパソコン人口が千人などの情報は、厚生省の資料です。「身体障害者・児実態調査結果の概要」という厚生省大臣官房障害保健福祉部から、この1月づけで発表された62ページに及ぶ小冊子です。
とりいそぎ番組で紹介したものについてだけ、あげてみます。平成8年11月1日調査とかいてあります。
視覚障害 総数35万人。
手帳あり、31万3千人、(89、4%)
点字ができる、2万8千人(9、2%)その内、1級1万7千人(17%)2級6千人(8、5%)3級3千人(10%)4級1千人(3、1%)。
情報入手の手段。
テレビ、20万4千人(66、9%)。
ラジオ15万9千人(52、 1%)。
家族、友人18万6千人(61%)。
録音・点字図書、2万4千人(7、9%)。
パソコン通信、1千人(0、3%)で、これは情報入手手段としては、視覚障害では一番少ない。
と、こういう情報だけとりあげました。まだまだ、62ページに及ぶ資料です。
[テキストファイルがbase64形式で送られてきた場合の対処方法について]
(前略)
メールヘッダを確認してみると、
Content-Transfer-Encoding: base64
というのがあります。この base64 というのは変換方式の1種で、バイナリーファイルを添付する時によく用いられる方式です。暗号化みたいなものですが、誰でも復元・解読できるという意味では、もちろん暗号ではありません。
まえ口上はともかく、もし前述のメールが読めなかったという方がいらっしゃいましたら、この時とばかりに nkf を活用して下さい。といっても、前回は base64 の文書を受け取った時の対応策を書きませんでしたので、下に簡単に記しておきます。要は、-mB というコマンドライン オプションを付けるという点です。WINDOWS95/98 のユーザーは、以下の nkf を nkf32 と読み替えて下さい。
(1) まず、メールのファイルの中から、読むことのできなかった部分だけを別のファイルに書き出して下さい。面倒ですが、nkf だけで対応しようとすると、そうするしかありません。
読めないメールが二つあるので、それぞれ読めない本文部分を m01, m02として書き出すものと想定します。
(2) そうしたら、次のように nkf を起動します。
nkf -s -mB m01 > m01.txt ↓
nkf -s -mB m02 > m02.txt ↓
こうして作成した m01.txt, m02.txt は、WINDOWS / DOS のテキストエディタなどで正常に読めると思います。
今回は、バイナリーファイルではなく テキストファイルが base64 方式で変換されていたので nkf により復元できましたが、バイナリーファイルの場合は nkf では対処が難しいと思います。そうした場合は、DOS 上でなら munpack.exe とか uudeview.exe を使います。今回も、それらソフトウェアを利用すると、読めない箇所をわざわざ手作業で切り出す必要はなくなります。
uudeview.exe については、既に本MLで過去に何度か取り上げられているので省略。NIFTYでの所在だけ再録しておきます。
》 NIFTY / FHPPC / LIB 7 / #805
》 データ名:UUDVD05D.LZH 汎用 MIMEエンコーダ UUDeview 0.5
ちなみに、uudeview.exe をお持ちの方は、下のような手順で今回のような事態に対処できます。
(1) uudeview mail.log ↓
上のように起動して キー入力待ち状態になったところでエンターキーを押します。キー入力待ち状態になる場面が2度ありますので(読めない箇所が2箇所であるため)、2度エンターキーを押すことになります。
そうすると unknown.001, unknown.002 の二つのファイルができて uudeview が終了します。
(2) こうしてできた unknown.001, unknown.002 は、残念ながら shift-JIS ではなく JIS のファイルです。そこで、nkf により変換します。
nkf -s unknown.001 > m01.txt ↓
nkf -s unknown.002 > m02.txt ↓
これで m01.txt, m02.txt という読めるファイルが作成されます。
もっと簡単な対処方法があるかもしれませんが、私に思いつくやり方は、以上のとおりです。
できるだけ nkf などのソフトウェアを使わずに済むよう互いに気をつけるのが一番だと思いますが、それでも、どこでトラブルが発生するか分かりません。自分がいくら気をつけていても、サーバの不調で妙な形に変換されてしまう…ということもあり得ないとは言えません。何かちょっとしたトラブルに出会ったとき、それにとりあえず対処できるだけのノウハウを持っておくというのも、ネットワーカーの心得の一つといえるのかもしれません。
日本盲人会連合の図書館の案内を読んでいたら、email で図書リクエストを受けつけると書いてありました。メールアドレスは次のとおり。
nitimou@mtd.biglobe.ne.jp
日本盲人会連合 点字図書館
〒169-8664 新宿区 高田馬場 1-10-33
Tel. 03-3200-0011
Fax. 03-3200-7755
開館〜 09:00〜17:00(日曜、祝日、第2・第4土曜を除く。)
(日盲連点字図書館ニュース 第108号[1999.01発行]より)
通信をやっていると、たまに読めない文字列に出会うことがあります。そうなる原因として考えられることの一つは、文字を書いた人が書くのに失敗したか、あるいは、通信回線の調子がわるくて文字化けしてしまったということがあります。受け取った側がこれに対処する方法は、たぶん残念ながらありません。
もう一つ考えられるのは、受け取ったものが別の世界で書かれた文字列であるため、それを翻訳変換しないと読めないというケースです。例えば、多くの人が WINDOWS あるいは DOS の上で作業しているでしょうが、その世界で用いられている文字コード体系は、シフトJISといわれるものです。しかし、他にも文字コード体系というのはあって、JIS / EUC などがそれです。シフトJISで書かれていないものをそのまま読もうとしても、WINDOWS / DOS の世界ではうまく読めません。
ネットワークの向こう側にいる人がどんな文字コードを用いているのかは、その時々で様々です。ですから、文字コードのことを逐一 気にしなければならないとしたら大変です。そこで、メールソフトやブラウザといったソフトは、受け取った文字がどんなコードで書かれているかを自動判別し、それをシフトJISに変換した上でユーザーに示してくれます。NIFTY | PC-VAN などでメールの送受信を行なっている場合も基本的には同じで、どこかの段階で適当に変換処理が施されています。
それでも、変換されていないデータを受け取るという機会は、数は少ないかもしれませんがあるだろうと思います。ftp のサイトなどに特殊な形で登録されているデータを入手して、それをいきなりテキストエディタで読もうとしたような場合等です。そんな時は、自分で変換処理を施してやらないといけないわけですが、そうした時に役に立つのが nkf というコマンドです。他にも同様の機能を持つコマンドはあると思いますが...
WIN32対応の nkf32.exe と DOS対応の nkf.exe について、その所在を一応書いておきます。いずれもベクタデザインのサイトです。NIFTY | PC-VAN では、もっと古いものはありましたが、下記のバージョン以降のものは、私にはみつけられませんでした。
ftp://ftp.vector.co.jp/pack/win95/util/text/conv/code/nkf3217.lzh
ftp://ftp.vector.co.jp/pack/dos/util/text/conv/code/nkf17d.lzh
この nkf は、例えば、次のように起動すると、元のファイルがどの文字コードで書かれていてもシフトJISコードに変換してくれます。
nkf(またはnkf32) -s input.txt > output.txt ↓
余談ですが、OSが違うと改行コードも違ってきます。WINDOWS / DOS では通常 CRLF の2桁(^M, ^J)が改行コードとして用いられますが、LF(^J)の1桁だけを改行コードとするOSもあります。ここで CR というのは「キャリッジリターン(カーソルを先頭に戻す)」、LFのほうは「ラインフィード(行を替える)」のことです。nkf は、改行コードの変換にもそれなりに対応しています。LFだけを改行コードにしているファイルを受け取ったら、そのLFの前にCRを付加してやらないと、WINDOWS / DOS では正しく読めないことがあるかもしれません。このCRを付加するためのオプションが -c です。次のように nkf を実行すると CR が付加されます。
nkf(nkf32) -s -c input.txt > output.txt ↓
ところで、文字コード体系以外にも変換しなければならないケースというのはまだあります。例えば、バイナリーファイルが添付されてきたような場合、NIFTY | PC-VAN で通常どおりメールとして受け取ると、メールの中にわけの分からない文字列が含まれているケースがあります。その訳の分からない部分は、変換してやる必要があります。
この添付ファイルの話は、とりあえず横に置いておきます。変換しないといけないケースというのは、他にもまだあります。めったに出会わないとは思いますが、MIME header encode という形式のものです。この変換形式は、メールのヘッダ、つまりメールのタイトルとか発信者、あるいは受信者等が記載されている部分に対して施されます。この変換形式の例を示すと、「鈴木 太郎」という文字列が下のようになります。
=?ISO-2022-JP?B?GyRCTmtMWiEhQkBPOhsoQg==?=
メールのヘッダの中に出てくる漢字等の2バイト文字は、通常、上のような英数記号類の1バイト文字に変換されて相手に送られています。相手のメールソフトがそれを自動復元して、ユーザーには何ごともなかったかのように漢字の形で見せているというわけです。
で、上の何だか訳の分からない文字列がたまたまメールのヘッダにではなくて本文のほうに登場することもあります。先日、タートルMLの過去の記録を取り寄せる方法について簡単に書きましたが、それをやると、もしかすると上のような訳の分からない文字列が含まれてみえるかもしれません(パソコンの環境によってはそうではないというところもあるでしょうけど)。
このような MIME header encode のものに出会った時も、実は nkf が役に立ちます。具体的には次のように nkf を起動します。
nkf(nkf32) -s -m input.txt > output.txt ↓
上のオプション指定の -s -m は、一つにまとめて -sm と書いてもかまいません。
それはともかく、上のようにして作られた output.txt のほうを覗いてみると、なんだか訳の分からなかった文字列は消えて、ちゃんと漢字等の形で読めるようになっているものと思います。
今、HTML文書を自作してみたとします。それが意図したとおりに表示されるかどうかは、ほんとならブラウザを使って確認するのが一番です。ただ、残念なことに音声出力を手がかりにしているユーザーがレイアウトなどを確認しやすいブラウザというのは、私の知る範囲ではなかなかありません。例えば、ホームページリーダーは、ホームページに書かれている情報を読み上げてもらうには適していますが、レイアウトの確認となると、できないわけではないにしても難渋します。他のブラウザでも、「何が書かれているか音声出力で把握しやすいように」という工夫には配慮されてますが、レイアウトなどの確認という意味では難しいように思います。
もちろん、全盲のユーザーの場合には図や写真の確認というのは難しいと思います。それでも、せっかく自分で書いたものなら、センターリングとかインデント、箇条書きスタイル、表形式といった程度はそれとなく確認できればというのが人情です。マークアップをいくら正確に挿入したつもりでも、誤った形で挿入してしまうというのはないことではありません。HTML文書を一通り作った後で、「さて、実際の表示はどんなふうになるんじゃろ?」と確認できれば、不適当な箇所を自分で調べて更に整ったものにすることができます。
そうした作業をやるのに、既にホームページを手がけている視覚障害の人達は、それぞれ自分なりの工夫をしているんだろうと思いますが、本格的とまではいかないにしても、けっこう役に立つ・しかも手軽なソフトウェアがありましたので紹介しておきます。htox.exe | htox32.exe というコマンドです。前者は DOS上で動作、後者は WINDOWS 上で動作します。
最新版の所在は、私の知る限りでは NIFTY にあります。また、私は覗いてませんが、http のサイトにも登録があるようです。
FGALNET / LIB 5 / #229 HTOX3162.EXE 86849 bytes
FGALNET / LIB 5 / #228 HTOX161 .LZH 31471 bytes
http://www.ra.sakura.ne.jp/~tms/index.html
付属の補足説明から少し引用しておきます。
------------------------------- 引用開始 -------------------------------
■概要■
HtoXは、HTMLで書かれたファイルからテキストファイルを生成するフィルタソフトです
JIS,EUC,シフトJISの各漢字コードを自動判別して、シフトJISに変換して出力します。
タグ情報をもとに整形も行います。
【対応タグ】
<!-- -->,<PRE>,<TITLE>,<HTML>,<BR>,<P>,<CENTER>,<HR>,<CAPTION>,<TR>,
</TD>,</TH>,<BLOCKQUOTE>,<H1>〜<H6>,<UL>,<OL>,<MENU>,<DIR>,<LI>,<OL>,
<DL>,<DT>,<DD>,<STYLE>,<SCRIPT>,<APPLET>,<IMG>,<A>
<,<,>,>,&,&,","®©©®
------------------------------- 引用終了 -------------------------------
もちろん この htox は、他の人にHTML文書をもらった場合、それを一般のテキストに変換して読む… といった時にも利用できます。