ナレーター、拡大鏡など -Windows標準のアクセシビリティ機能について
Windowsには、さまざまなアクセシビリティ機能が、標準で組み込まれており、画面が「見えない」、「見えにくい」視覚障害者にとって、使ってみると、それまで出来ないと思っていた操作が可能になったり、視覚への負担が少なくなり、楽になったりすることがあります。
Windows を使いやすくする機能 (アクセシビリティ機能)については、下記のMicrosoftのページが、全体をまとめて紹介していますので参考にしてください。
Windows のアクセシビリティ機能 - マイクロソフト アクセシビリティ(外部サイト)
本記事では、これらのアクセシビリティのうち、視覚障害者のPC使用に役立つ、ナレーターと拡大鏡について簡単に解説します。使用方法の詳細は、Microsoftの関連ページにリンクを貼っていますので、そちらの方を参照してください。
最近、機能向上してきたWindowsナレーター
Windowsには、ナレーターと言うスクリーンリーダー機能(画面読み上げ機能)が、標準で装備されています。MicrosoftのWindowsアクセシビリティのページには、ナレーターを「簡易的な読み上げソフト」と紹介していますが、近年、バージョンアップのたびに機能改善が行われてきており、ナレーターで対応できる範囲も広がってきているようです。
スクリーンリーダーを使って業務を行う場合、職場のIT環境や業務で使用する業務アプリケーションプログラムへの対応などを考えると、まだまだ、専用のスクリーンリーダーの方が、対応できる範囲が広いとは思いますが、専用スクリーンリーダーのトラブル時のサブとして使ったり、または、ロービジョンの方が補助的に使うのであれば、Windowsナレーターの活用も十分選択肢となるでしょう。
何より、Windowsの標準機能なので、新たにインストールすることなく使えるため、職場の環境がWindowsで、文字を読むことに困難を感じている等で、スクリーンリーダーの導入を考えているのであれば、まずは、ナレーターを試してみるのが良いでしょう。
Windows10環境でのナレーターの使用については、下記のMicrosoftの記事に使用方法が紹介されていますので、参照してください。
また、Windows10を音声操作とキーボード操作で使用するための操作ガイドが、下記のMicrosoftの記事に掲載されているので 、参照してください。
音声とキーボード操作による Windows 10 基本操作ガイド(外部サイト)
画面の見えにくさを解消するWindows拡大鏡とは?
Windowsの画面上のアイコンや文字が見えにくい、白い背景に黒い文字だと画面がまぶしくて文字が見えにくい等で困っているのであれば、Windowsの拡大鏡を試してみるとよいでしょう。拡大鏡の機能は、シンプルですが、自分に合った使い方を見つければ、ロービジョンでも快適にPCを操作できるようになるかもしれません。
Windows拡大鏡には、3つのビューが選択できます。画面全体が拡大される「全画面表示ビュー」、画面の一部に拡大画面が表示される「ドッキング ビュー(固定ビュー)」、画面の一部をルーペで確認したように表示する「レンズビュー」があります。また、拡大画面の色を反転することもできます。
これらのビューの切り替えや、拡大率、色反転等は、ショートカットキーで切り替えられるので、基本的なショートカットキーを覚えておくと、状況に合わせて調整しながら操作することができます。いろいろ試して、自分に合ったモードや操作方法を見つけると良いでしょう。
Windows拡大鏡の使い方と設定方法は、下記のMicrosoftのページに開設されていますので参照してください。
画面上の項目を見やすくするために、拡大鏡を使用する(Windows10)(外部サイト)
その他の機能
ナレーターや拡大鏡の他にも、Windowsの設定を変更して、画面上の文字やアイコンを大きくしたり、ハイコントラストモードを使って、画面の配色のコントラストを上げて画面を見やすくする方法があります。「見えにくさ」は、目の疾患や視野や視力の状況によってさまざまなので、いろいろ試して自分に合った設定や方法を見つけることが重要です。
下記のMicrosoftの記事も参考にしてください。