2021年7月4日【第1回ICTサロン開催報告】 ロービジョンならではのICTの工夫を共有しよう!
7月4日、Zoomによるオンラインで、タートルICTサポートプロジェクト主催の第1回ICTサロンを開催しました。テーマは、「ロービジョンならではのICTの工夫を共有しよう!」。当日は、日曜日にもかかわらず、約90名の方にご参加いただき、パネリストの方々に、ロービジョンならではの就労現場でのさまざまな工夫やICT機器の活用事例を紹介していただいた後、参加者とパネリストで、活発な質疑応答と意見交換が行われました。
一般的に視覚障害者の職業リハビリテーションと言うと、スクリーンリーダーの習得が中心になりがちです。しかし、ロービジョン(弱視)の視覚障害者は、残っている視力や視野を活用するために、さまざまな工夫をしながら仕事をしています。今までは、なかなかこうした工夫を共有する場がありませんでしたが、今回のICTサロンでは、見え方も職業も、また、年齢も多様なパネリストの皆さんが、日々の仕事の中で工夫してきたことを共有していただけて、多くの気付きを得ることができました。
お忙しい中、パネリストをお引き受けいただいた方々、また、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
開催概要
日時: 7月4日(日) 10:00~ (Zoomによるオンライン開催)
- テーマ: ロービジョンならではのICTの工夫を共有しよう!
- 参加者: 約90名(スタッフを含む)
- 形式: パネリストによるパネルディスカッションと質疑応答
- パネリスト: 6名(民間企業や公務員として働く、ロービジョンの視覚障害者。20~50歳代)
開催内容
前半は、6名のパネリストの方から、下記の7つのテーマに沿って、それぞれの方の工夫を情報提供していただき、それを基にパネリスト間でのディスカッションが行われました。
- 画面拡大
- 色反転・色調変換
- モニターの工夫
- マウスの工夫
- iPadの利用
- スクリーンリーダーの利用
- その他の工夫
後半は、参加者を含めての質疑応答と情報交換で、大画面ディスプレイの利用や画面拡大による他の人からの覗き見対策、マウス設定の工夫、PDF文書を音声で読むときの工夫や制作者への要望など、多くの質問と活発な議論により、とても貴重な情報交換が出来ました。