2023年9月3日【第13回ICTサロン開催報告】デジタル庁がミッション実現に向けて取り組むアクセシビリティとは
第13回ICTサロンは、デジタル庁の伊敷 政英さんをお招きし、デジタル庁のミッションである「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を」を実現するためのデジタル庁のアクセシビリティチームの取り組みについてお話しいただきました。
イベント概要
- 日時: 2023年9月3日(日)10時00分~12時00分 (Zoomによるオンライン開催)
- テーマ:
デジタル庁がミッション実現に向けて取り組むアクセシビリティとは - 伊敷 政英(いしき まさひで)さんプロフィール
デジタル庁サービスデザインユニット アクセシビリティアナリスト
2021年7月に入庁し、デジタル庁ウェブサイトやマイナポータル、ワクチン接種証明書アプリなどデジタル庁が所管するウェブサイトやアプリなどのアクセシビリティ改善に従事。また庁内外へ普及啓発にも従事している。
先天性の視覚障害、全盲。
イベント内容
イベントの前半は、伊敷さんより、「デジタル庁のミッションを実現するためのアクセシビリティへの取り組み」と題してご講演をいただきました。
伊敷さんは、2021年にデジタル庁に入庁する以前よりアクセシビリティの専門家としてご活躍されています。ご講演では、学生時代に初めて作ったウェブサイトでアクセシビリティに配慮したお話から、ITコンサルタント会社での勤務、その後独立して、アクセシビリティを仕事として、長年取り組んでこられたご経験を踏まえて、アクセシビリティとは何かをわかりやすくお話ししていただきました。
また、「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を」というデジタル庁のミッション実現へ向けた取り組みとして、デジタル庁ウェブサイト、マイナポータル公金受取口座登録、ワクチン接種証明書アプリのアクセシビリティ改善や、ウェブアクセシビリティ導入ガイドブックのとりまとめと公開などをご紹介いただきました。
最後に、伊敷さんからはアクセシビリティを高めるためには、OS、ブラウザ、スクリーンリーダーなどの支援技術、ウェブサイトのコンテンツやアプリなど、各々の機能を開発している企業や組織が、それぞれアクセシビリティに取り組み、かつ相互に連携することがとても大切であり、また、ユーザーにもアプリやサービスを使ってみて、ニーズを伝えるという重要な役割がある、とのお話がありました。
イベント後半では、参加者から事前にいただいた質問について伊敷さんからご回答いただき、その後、直接参加者との口頭による質疑応答が行われ、デジタル庁の取り組みに加えて、アクセシビリティの本質を知る良い機会となりました。
タートルICTサポートプロジェクトでは、これからも奇数月の第1日曜日のICTサロンで、視覚障害者の就労におけるICTの活用と課題解決につながるさまざまなテーマを取り上げてまいります。また、ICTグループメールでも情報共有を行っています。まだ登録されていない方はぜひご登録ください。