目次

表紙写真
巻頭言 理事長 重田雅敏
総会関係
  【2021年通常総会報告】
  【総会議案(資料)】
定年まで頑張りました 会員 吉田重子
~ヤンキー君と白杖ガール~ 理事 大橋正彦
  【うおやま先生メッセージ】
  【作品紹介】
お知らせコーナー
編集後記
奥付

表紙写真

カメのイラストです。やっと緊急事態宣言が解除されました!!

巻頭言

『住めば都』

理事長 重田雅敏(しげたまさとし)

1、障害との出会い

3歳の頃だった。夕暮れが迫り近所の子供たちは家に帰って行き、自分も母親の呼ぶ声に歩き出すと、何かに足をすくわれて思いっきりひっくり返った。三輪車だった。「誰がこんなところに、痛いよおー!」、腹立ちまぎれに三輪車をほおり投げた。昔は「鳥目」と言われる、暗くなると見えなくなる病気だった。見えれば避けられるから誰も悪くない。しかし自分だって悪くない。やり場のない怒りにただ泣いた。次の体験は、幼稚園の折り紙の時間。たまたま後ろの方の席になり、遠くで話す先生の声を一生懸命聞いた。「ここを半分に折って、ここを三角に折って、この線を山折りに、こっちは谷折りにします。」 周りの子たちはみんなすぐさま指示の通りやっているのに、自分にはさっぱりわからない。どうすることもできなくて、叱られるかとびくびくしていた。見て模倣するのと聞いて模倣するのでは全く違うから、できなくて当たり前である。でもその頃は見えないということがどういうことかわからず、できなかったという惨めな気持ちだけが心に残った。折り紙が終わってお昼寝の時間になっても、恥ずかしさと情けなさで眠れなかった。

どうして自分はこんな痛い思いや心細い思いをしなくてはいけないのだろう。その後もこのやり場のない怒りと訳のわからない肩身の狭さが、手を変え品を変え繰り返し襲いかかってきた。

2、来るものが来た

幸運なことに、夜の間や、昼でも遠くは見えないものの、どうにか文字も読めて自転車にも乗れていた。就職のときは少し壁もあったが、何とか職に就くことができた。だが、見える人に負けまいと目を酷使してきたからだろうか。40歳を過ぎた頃ドカッ、ドカッと視野が狭くなり、視力もみるみる落ちてきた。薬も治療法もなくいずれ失明する病気とは聞いていたが、「とうとう来るものが来たか」と思った。しかし、子供が3人いる。どうにかして盲学校に転勤して仕事を続けられないだろうか。調べてみると転勤先の定員は非常に少なく、空きもめったに出ない。漸く空きが出ても、これ以上視覚障害の先生は増やしたくないと、経験のある私でなく新人が採用されているありさまだった。今年こそは今年こそはと待ち続けたが、7年経っても転勤は叶わなかった。

その間に障害はどんどん進行し、勤め先の養護学校では引率ができなくなり、読み書きができなくなり、食事指導ができなくなり、トイレ指導もできなくなり、かろうじてできていた着替えの指導もできなくなって、とうとう一日職員室に座っているしかなくなった。周りで忙しく働く人たちの姿を見ても何も手伝うことができない。そろそろ年貢の納め時か、と退職を覚悟した。

そんな時、障害者手帳をとるための判定を受けに東京都障害者福祉センターに行くと、相談担当者がタートルの会を紹介してくれた。そこで「とにかく辞めずに訓練を受けて復帰しなさい。」という助言を受けた。

3、転機となった病気休暇と訓練

毎日職員室で座って過ごすのはつらい。タートルの先輩たちに促され、病気休暇をフルに利用して、生活訓練と職能訓練を受けることになった。「休職」にすると診断書の内容によっては復帰できずに退職に追い込まれる恐れがあるため、あえて「病気休暇」にして、「6か月の訓練を含む治療を要す。復帰日は12月15日」などと診断書に書いてもらった。不十分ながら代替えの時間講師も来てくれることになり、長期の訓練を受けることができた。

まずは日常生活訓練からスタート。東京都生活支援センターで泊まり込みで訓練を受けた。そこには同じ境遇の仲間が沢山いて、障害への注目からも解放されてありのままの自分でいられるようになった。指導する先生方も訓練生を1人の人間としてとても大切にしてくれて、上達や成長を一緒に喜んでくれた。昨日まではできることがどんどん少なくなっていく毎日だったが、ここではできることがどんどん増えていく毎日になった。部屋の片隅で小さくなっていた自分が脚光をあびるヒーローになったような気分だった。自分でも笑顔と自信が戻るのを感じた。訓練後も食事をしたり話したり、宿直の先生のギターの伴奏で歌ったりもした。楽しくて、半年があっという間に過ぎた。

次は職能訓練である。日本盲人職能開発センターの事務処理課というところに途中から入れてもらい、主にパソコン技術と事務職員としての基礎知識を学んだ。数名の若い訓練生と一緒に授業を受けて、終われば一緒に食事や呑みに行った。こちらも学生時代に戻ったような楽しい毎日だった。みんな就職したり復帰したりすれば厳しい境遇が待っていることは予想されたが、一人でセンターに通えるようになった、エクセルでグラフも描けた、ビジネスマナーや法務も学んだなどと言って、前向きに頑張っていた。

まさに居場所のなかった職場から訓練生活を振り返ると、「捨てる神あれば、拾う神あり。」であった。

4、退職後には恩返し

訓練後には、晴れて盲学校への転勤が叶った。何もかもうまくいくような気がしていたが、職場復帰後の現実はやはりそんなに甘いものではない。盲学校の全盲の先生なら点字や白杖歩行、パソコン操作ができるのは当たり前。それどころか、生徒に教えられるレベルが求められている。ところがにわか仕立ての点字力では速読は難しく、生徒のスピードには到底及ばない。パソコン操作もワードもエクセルも職能開発センターで習ったよりはるかに複雑な形式で、細かい作業が要求された。1年近く訓練を受けたといっても、技術の面では五十歩百歩、肩身の狭い状況はあまり変わってはいなかった。それでも新しい職場で働き続けられたのは、どうしてだろうか。それは沢山の仲間、沢山の情報、沢山の経験が、知らない自分を知っている自分に変えたからだろう。何を言われても何が起こっても見通しを持てているから迷いはなく、目標に向かって進むだけだ。お陰様で何とか60歳の定年を迎えることができ、さらに5年間の非常勤の仕事にも就けた。退職後はクビになる心配もなくなり、スポーツをしたり旅行をしたりと楽しんでいる。失明したときは、なぜ自分だけがと腹立たしくもあり、将来を悲観して心細くもあったが、いざ全盲になってしまうと、「住めば都」で、こんな人生も悪くないと思えてくるから不思議である。これからは恩返し、後から続く人たちのために何か少しでもお役に立てれば嬉しい。

今後も視力が低下し、視野が狭くなり、失明の恐怖に恐れおののく人は沢山出てくるだろう。私たちタートルは障害当事者の団体である。視覚障害者の就労を考える会として、職場で不安を感じている人、何もできなくなって立ち往生している人、障害に理解がなく理不尽な扱いをされている人のために、関係者全員の力を合わせて、広報・相談・交流の事業を進め、就労支援と社会参加の取り組みを更に前に進めていきたい。

総会関係

【2021年度通常総会報告】

開催日時:2021年6月5日(土) 10時~12時
開催場所:オンライン、Zoomにて実施
東京都新宿区四谷本塩町2-5
(社福)日本視覚障害者職能開発センター
総会次第:
1.開会 理事長挨拶
2.総会成立報告
3.議長選出
4.議事
第1号議案 2020年度事業報告及び決算報告について
第2号議案 役員改選について      
第3号議案 2021年度事業計画案について
第4号議案 2021年度予算案について  
5.その他
6.閉会 

【総会議案(資料)】

【第1号議案】-(1) 2020年度事業報告について

■活動総括 理事長 松坂 治男

コロナウイルス感染が拡大して緊急事態宣言が発出され、不要不急外出の制限を受けての活動となり、すべての行事が「Zoom」を使用した「オンライン」による活動となった。

厳しい状況の中、創意・工夫をこらして活動を進めることにより、総会・各種サロン・相談会・勉強会・講演会で合計54回実施できた。

1.主な内容
(1)ロービジョン相談会は日本眼科医会の協力を得て実施。
(2)テーマ別サロンの実施。
(3)ITCプロジェクトの立ち上げ。
2.団体として
(1)組織として役員の世代交代の実施。
(2)認定NPO法人として東京都の認定更新の監査を受け認可された。
(3)資金面では会員数の増加及び視覚障害者に特化した実証実験及びアンケート調査の協力により、繰越金を増やすことができた。
(4)日本視覚障害者職能開発センターから活動拠点としての場所の提供等、ご支援ご協力を引き続き、いただいた。

■相談事業  副理事長 工藤 正一・理事 熊懐 敬

1.2020年度の相談実績概要(カッコ内は前年度実績)
(1)延べ件数総計 936件(784件)(実人数227人(334人))であった。
(注)実人数の減少は集計方法の変更による(実質的に相談対応した者に絞った)。
(2)相談方法別内訳(延べ件数):電話 278(267)、メール 621(418)、面談 8(99)、オンライン 29(0)
(3)疾患別内訳(人):網膜色素変性症74、緑内症37、レーベル病12、先天性疾患11、眼球使用困難症3、黄斑・錐体ジヅトロフィー3その他
(4)相談後の状況(人)(カッコ内は相談実人数中に占める割合)
就労継続108(48%)、復職・転職・再就職・新規就職20(8%)、就活中18(8%)、訓練中16(7%)、休職中7(3%)離職5(2%)盲学校等への進学・通学4(2%)、療養中6(3%)、QOLその他43(19%)

2.計画達成のために行った活動
(1)コロナ禍、電話・メールでの相談に迅速・丁寧に対応した。
(2)コロナ禍で面談相談が激減したが、メール・オンライン相談でカバーした。(総件数は前年度比+152件)
(3)HP上に相談用メールフォーマットを新設、メールでの相談をPRした。
(4)テレワークの実情を把握するため緊急アンケートを行った。
(5)当事者が職場に提出する「現況報告&要望書」の作り方マニュアルとサンプルを作成し活用した。
(6)オンライン相談会を開催、必要に応じ各地区拠点スタッフと連携した。
(7)各地区拠点スタッフも、面談を含め、積極的に相談対応した。(件数59件)
(8)相談会をより実りあるものにするため、事前・事後の打ち合わせ・反省会を励行した。
(9)オンラインサロンと連携し、オープンデーを開催、新規相談者の発掘と対応に努めた。
(10)相談データの蓄積作業は支援体制を強化し対応した。

3.眼科医、関係機関との連携の強化
(1)日本眼科医会、歩行訓練士と連携したオンライン相談会を導入した。
2020年11月から月に1回開催、計8人の相談者に対して実施。
(2)地域障害者職業センター、訓練施設、ハローワーク、弁護士等との連携を図った。
(3)第21回ロービジョン学会学術総会(Web開催)でタートルの取り組みを紹介した(7月、神戸)。
※上記以外のイベントは、コロナ禍のためいずれも開催が中止された。

■交流会事業  理事 重田 雅敏

コロナウイルスの感染防止対策のため、Web会議システムのZoomを活用して、自宅から参加できるオンライン方式で取り組んだ。

大橋理事の丁寧なサポート体制により、参加者のみならず主催者側のスタッフも徐々に操作に慣れ、様々なタイプや規模のオンライン交流会が実施できた。直接会って話せないというもどかしさはあるものの、在住地域を問わず自宅から参加できるという距離の壁が解消され、全国各地からの参加者が増えた。また、Zoomでの接続により開催会場を確保する必要が無いため、時代に沿ったタイプの交流会や勉強会などの企画が実施できたというプラス面も見られた。

1.交流会  理事 重田 雅敏
大人数の参加者が利用するZoom接続会議に不安があったため、年3回の交流会はすべて中止した。しかし、今期開催されたスキルアップ勉強会の実績では、Zoom接続で参加する会員が増加していたため、次年度はZoom接続により実施したい。

2.第3週土曜サロン 理事 重田 雅敏
Zoomを活用したことにより、毎月第3土曜日に実施することができた。
当初雑音を考慮してミュートをオンにしたが、解除に戸惑ってしまって話の流れが途切れがちであったが、催事中もミュートをオフで進行したところ、参加者の反応を聴きながら話すことができて和やかな雰囲気となった。毎回30名以上の参加者数となり、主に各々の近況報告を聴いた。大人数のため内容を掘り下げられないというもどかしさはあったが、希望者が集まっての時間延長や他のサロンとの連携により補えればいいのではないかと思う。

近畿ブロック担当  理事 的場 孝至
コロナウイルスの感染防止対策のため、対面による会議室での交流会が開催できず、それぞれのZoom接続サロンに参加した。

九州ブロック担当  理事 藤田 善久
オンラインサロンには九州地区からの参加者は福岡・佐賀に留まっているため、Zoomの有効な接続手段と方法を周知する広報活動が必要ではないかと思う。

3.奇数月日曜サロン  理事 大橋 正彦
Zoomの操作に慣れていただく為の体験会を引き継ぐ形でスタートし、奇数月の第1日曜日の午前中を基本として開催。内容は第3土曜日に開催しているオンラインサロンと同様に、自由な交流の場と位置付け、土曜出勤であったり、これまで通常のサロンへの参加が叶わなかった会員の皆さんにも交流の輪を広げることを心がけた。

4.テーマ別サロン  理事 神田 信
新たなオンライン企画として「テーマ別サロン」を6月20日にスタートさせ、以降偶数月の第1日曜日に定例化させた。本年は5回実施。毎回一つのテーマを元に、メーリングリストで10名程度の参加者を公募し、職場での困りごとや課題解決に向けて深く掘り下げて話し合うことができた。参加者が安心して本音で話せるように、ファシリテーターが工夫を凝らし、考え方のヒントや工夫をグループディスカッションの中で得られることを第一の目的とした。また、有益な情報交換の場にできるように、事前に担当スタッフ間での話し合いと予行を行ない、毎回のサロン開催に備えた。

5.女子会  理事 松尾牧子
初のZoom接続によるオンライン女子会を開催。北は札幌、南は福岡からの参加となり、スタッフを合わせて16名が参加。全国の会員が繋がる機会となり、女性ならではの話題で盛り上がった。

■情報提供事業

1.IT事業  理事長 松坂 治男
(1)Webの管理(外部委託)行事の案内:3回、「情報誌タートル」:4回、お知らせ等を掲載した。
(2)メーリングリストの管理(外部委託)タートルML・役員連絡用ML・タートルML タートルML:2020年4月1日~2021年3月31日:1,174件(1,016件)*()内は前年度
視覚障害者本人からの悩み、本の発刊や他団体の行事のお知らせ、各種講座の情報や実務で使用しているパソコンの操作方法など、活発な意見交換をしている。 (3)コロナ禍ですべての行事をZoomにより実施した。合計54回
サロン:19、テーマ別:5、スキルアップ勉強会:2、ロービジョン就労相談会:5、個別相談会:16、理事会:5、総会:1
(4)タートルICTサポートプロジェクト活動開始:2020年10月
2020年12月に皆様の現状とニーズを把握するためのアンケートを実施した。
2021年3月にページを新設して公開した。
(5)大学の視覚障害者対象のアンケート調査及び講座への協力
① 筑波技術大学 ロービジョン者の買物環境に関するアンケート:90名
② 筑波技術大学 ロービジョン者の買物環境に関するインタビュー:15名
③ 筑波技術大学 キャリアサポート講座 「リモート時代のコミュニケーション:心のソーシャルディスタンス」 講師:岩本 好之氏:参加者 80名
④ 東京大学 日常生活における情報取得・移動における音と触感利用に関するアンケート調査:151名

2.情報誌発行事業  理事 市川 浩明
(1)実施内容
情報誌タートル第51号~54号(年4回)を発行
(2)特記事項
・コロナの影響もありスケジュール通りとはいかなかった。
・交流会が中止となり、状況をお伝えすることはできなかった。
・上記を踏まえ、各号でテーマを設けて紙面の充実を試みた。
・購読媒体は墨字を基本とするが、会員には希望によりメール配信、(テキスト版・PDF)、DAISY版、録音テープ版を提供した。その他、眼科医、関係機関、相談者等に提供した。

■セミナー・啓発事業  副理事長 新井 愛一郎・理事 長谷川 晋

1.セミナー開催事業
・過去13回分の講演内容をテキストデータまたは音源でホームページにアップし、閲覧できるようにした。
・ビジネススキルアップ勉強会を3回実施した
(2020年2月:対面 参加者約40名、10月:オンライン 約80名、2021年1月:オンライン 約90名)。
2.啓発事業
・いくつかのイベントへの参加・広報を企画したが、コロナ禍の中ですべて中止となった。
・タートルパンフレットの会員への配布を計画していたが、こちらもコロナ禍のため実施できなかった。

■ボランティア関係業務  理事 市川 浩明

1.ボランティアの現況(東京)
・交流会等タートルの行事に協力して頂ける方→12名登録。
・コロナ禍でオンラインでの活動となり、同行の配置はなかった。
・情報誌の【お知らせコーナー】/Web/知人などへの呼びかけ等で募集を継続。
・コロナの影響を踏まえ、ボランティア意見交換会は中止。
2.東京以外のボランティアの状況
(各拠点会場)現状は登録数が少ない。

【第2号議案】 役員改選(案)について

定款の規定により、役員全員が任期満了となるため、次の方々を推薦する。 (記載はアイウエオ順)

1.理事 石原純子(イシハラ ジュンコ) 重任
2.理事 市川浩明(イチカワ ヒロアキ) 重任
3.理事 大橋正彦(オオハシ マサヒコ) 重任
4.理事 神田 信(カンダ シン) 重任
5.理事 工藤正一(クドウ ショウイチ) 重任
6.理事 熊懐 敬(クマダキ ケイ) 重任
7.理事 小原丈夫(コハラ タケオ) 重任
8.理事 重田雅俊(シゲタ マサトシ) 重任
9.理事 杉田ひとみ(スギタ ヒトミ) 重任
10.理事 芹田修代(セリタ ノブヨ) 重任
11.理事 中本英之(ナカモト ヒデユキ) 重任
12.理事 長谷川 晋(ハセガワ シン) 重任
13.理事 藤田善久(フジタ ヨシヒサ) 重任
14.理事 星野史充(ホシノ フミタカ) 重任
15.理事 松尾牧子(マツオ マキコ) 重任
16.理事 松坂治男(マツザカ ハルオ) 重任
17.理事 的場孝至(マトバ タカシ) 重任
18.理事 六川真紀(ロクカワ マキ) 重任
監事 伊吾田 伸也(イゴタ シンヤ) 重任
監事 杉江 勝憲(スギエ カツノリ) 重任
理事 新井 愛一郎(アライ アイイチロウ) 退任
理事 湯川 仁康(ユカワ キミヤス) 退任

【第3号議案】 2021年度事業計画案について

■相談事業  副理事長 工藤 正一・理事 熊懐 敬

1.相談対応体制の充実
(1)相談スタッフをさらに拡充する(若手退職者・女性等)
(2)役割を分担し数名で対応できる体制にする。
・例えば、電話対応スタッフとメール対応スタッフを分担する等。
・情報共有しながら、皆が知恵を出し合って対応する。
(3)相談データ登録作業の要員を拡充し、記録作業の円滑化を図る。
(4)欲しいデータから逆算して、どんな記録様式が最適か検討する。
2.相談事業の拡充を図る。
(1)交流班と連携し相談者の発掘、フォローに努める。
(2)ICTサポートプロジェクトと連携し関連相談にも対応する。
(3)スタッフのみによる個別相談会(オンライン)も適宜開催する。
(4)オープンデー(集中相談会)を年に1回以上開催する。
(5)賛助会員など、協力的な眼科医・支援機関へのパンフレットの送付。
3.日本眼科医会と連携した相談会の充実と定着を図る。
(1)全国各地から登板してもらい、眼科医の発掘に努める。
(2)各地の拠点スタッフと連携する(拠点スタッフの発掘も急務)。
(3)全国各地の当事者に対応できることを周知していく。
(4)治療と仕事の両立の観点から、産業医等との連携を図る。

■交流会事業  理事 重田 雅敏

新年度もコロナ感染対策を長期的に継続しなければならない状況が大いに予測されるため、Zoom接続でのオンラインを基本として、交流会・サロン・勉強会を実施する。多数の参加者が集まって催事を開催できる状況になれば、徐々に以前のような催事型式でおこないたい。ただし、Zoom接続での有効点もあるため、その継続については検討していく。

1.交流会 理事 重田 雅敏
9月・11月・3月にZoom接続にて開催予定。
スキルアップ勉強会との調整などにより、開催月を変更することもある。

近畿ブロック  理事 的場 孝至
以前の催事型式に戻れば、就労継続について具体的な事例を出したり、経験談の共有をしたり、深く掘り下げた情報交換を行う。

九州ブロック  理事 藤田 善久
福祉施設での開催ができるようになれば視覚障害当事者だけではなく、催事テーマに合う眼科医・各種訓練士・有識者の方にご参加いただいて、参加者との意見交換をおこなう。
Zoom接続を活用した有益なタートルサロンをもっと周知させたい。九州ブロック内に女性の当事者が10名程度いるので女子会への参加を勧めていきたい。

2.第3土曜日サロン  理事 重田雅敏
交流会のない月に毎月Zoom接続で開催予定。

3.奇数月日曜サロン  理事 大橋 正彦
新事業《ICTサポートプロジェクト》との連動を充実させるために、名称をICTサロン(仮)とし、サロン形式のみにとらわれず、今後幅広い企画を検討し、ニーズに応じた情報の充実を図っていきたい。

4.テーマ別サロン  理事 神田 信
新年度も継続して働いていく上での課題や工夫を取り上げ、原則偶数月の第1日曜日に実施していく。

5.女子会  理事 松尾 牧子
年2回Zoom接続によるオンラインでの開催をしていきたい。
コロナ感染状況を考慮しながら、女子会の運営方法を模索していきたい。

6.スキルアップ勉強会  理事 長谷川 晋
自己啓発的な内容の研修をオンラインで年に3回実施し、視覚障害者のスキルアップに 寄与する。開催日時は交流会と調整する。内容をホームページで逐次公開する。

■情報提供事業

1.情報管理部門  理事長 松坂 治男・理事 大橋 正彦
(1) ML運用・管理
・運用されていないアドレスを整理して廃止する。
・運用管理は現状の体制を維持しつつ、よりよい手法を模索していく。
(2) Zoomサポート
・担当スタッフのスキルアップを推進し、各事業のニーズに対応すべく、回線契約の増設を検討したい。
(3) Dropboxデータ管理
・現状の運用を維持しつつも、各事業にとってさらに合理的な手法を検討する。
Dropbox以外の手段も検証し、合理的な管理体制を充実させる。

2.ICTサポート部門  理事長 松坂 治男 理事 大橋 正彦
(1) ICTサポートプロジェクト(新規事業)
・(仮)ICTサポートメーリングリストを新設。
・(仮)ICT情報投稿BOXの設置。
・(仮)ICTサポートプロジェクトポータルサイトの創設。
・奇数月第1日曜日、(仮)ICTサロン、セミナー・ワークショップの定期開催。
※ 上記、4つの施策を柱とし、広く視覚障害者の就労世代に有益な【ICT情報ハブ】として機能する事を目指したい。

3.HP運用・管理
現在のホームページのメインメンテナンス、更新作業はアットイーズに委託中。
今年度は管理体制も含めた、将来を見据えたスタッフの編成から着手。
視覚障害当事者にとっての利便性を確保しつつ、広く一般社会・企業・団体への訴求拡大を目指し、新設ホームページへの移行準備に着手する。
※ 長年更新の行われていない資料については、旧担当者への確認を行いつつ、内容の充実を第1優先とし、単年度では無く、腰を据えての計画づくりに取り組む。

4.大学・企業による視覚障害者対象のアンケート調査及び視覚障害者関連調査に協力 

■広報事業  理事 市川浩明

1.「情報誌タートル」の発行
・年4回発行。6月、9月、12月、3月(予定)
・会員/非会員を問わず、中途視覚障害で悩んでおられる方に役立つ情報誌の提供に努める。また、眼科医、関連機関等に配布する。
・基本購読媒体は墨字。
会員には墨字、メール配信、DAISY版、録音テープ版を希望に応じ1種類提供する。
・誌面の充実について
⇒協力セミナーの告知など誌面の内容に合致したトピックの掲載を検討していく。

2.啓発活動  事務局(適宜各事業担当者と連携)
(1)他団体が開催するイベントに積極的に参画・協力する。
・他団体開催イベントでのタートルブースの設置・出展
・5月、Web開催。第22回ロービジョン学会学術総会
・6月、埼玉県所沢市。国立障害者リハビリテーションセンター研修会
・9月、Web開催。第29回 視覚障害リハビリテーション研究発表大会 in 岡山
・10月、広島。広島眼科医会主催「広島アイフォーラム」ほか
(2)パンフレットの一部修正(写真差し替え等)と配布による広報活動を実施する。

■ボランティア関係業務  理事 六川 真紀

本年度もコロナ禍のため、交流会等はオンライン開催が中心となるため、ボランティアによる誘導支援は休止予定。本年度から事務局での活動となるため、具体案は事務局で話し合っていく。また、情報誌の校正やIT事業のサポートなどボランティア協会へのオペレーションを行いたい。また時間をかけて、人材の発掘も行う。


定年まで頑張りました

『視覚支援学校を職場にしてきたということ』

会員 吉田重子(ヨシダシゲコ)

英語、国語…。札幌盲学校に始めて着任して受け取った担当時間割には、免許外の教科名が並び、私を驚かせた。その後、音楽や小学部への異動もあった。私が初めて視覚支援学校に就職した頃は、各教科免許の有無など今のように厳しくない時代だった。私大を卒業して社会科教員の免許を取得した私だったが、当時全国的にも少数だった全盲の普通教科教師に対する「お手並み拝見」という空気に満ちていた。その後数年して、ある先輩教師から「これから、教師を続けたいなら、あなた自身のハンディに加えて社会科免許1本でやっていくのは不利だ。英語の教科免許を取ることを考えてみてはどうか」というアドバイスをいただき、通信教育で英語教科の免許を取得した。その後、実際、保有免許と担当教科との関係は厳しくなり、私は、2教科の免許を持って授業を担当することとなった。PCなど、視覚障害者に全く対応していない時代のこと、ボランティア、友人や家族まで動員して、教科の指導書の点訳・音訳を依頼した。初任校は幼・小・中学部までの学校で主に中学部担当であったが、高等盲学校に異動したころからPC等を使用して教材を集められるようになったことは、私を今日まで導いてくれた。

さて、職場としての視覚支援学校をどうとらえるか。PC等、職務遂行のための環境は、比較的ととのっているといえる。そして何より、日常の移動時に同僚とのかかわりで、ぶつかりそうになっても驚かれたり騒がれたりしない。時に、全盲の男性職員が女子職員に接触してしまったとしても、むやみに「セクハラ」とは騒がれない。(騒いだほうが「ここは視覚支援学校だ…」と指導が入るかもしれない)このような書き方をすると、視覚支援学校について誤解されてしまいかねない。しかし、私は、私たち視覚支援学校教師が、このような少し特殊な職場環境の中にいることを常に意識する必要があると感じている。なぜなら、私たちは、このような視覚支援学校という一般社会とは少し異なる環境から、生徒たちを職業人として一般社会に送り出しているのだから…。実際、理療業・事務職等々を問わず、視覚障害者たちは、それぞれの職場で、移動一つとっても、人や備品にぶつからないよう神経を張り詰めながら仕事をこなすことが求められている。

私が教師として視覚支援学校で学んだことの一つ、それは、ロービジョン者や中途視覚障害者に対する理解(正しくは理解しようとする姿勢)である。先天性の全盲である私にとって、子供時代のロービジョン者は、もちろん頼りにもしたが、いじわるな友人たちでもあった。「見えているというだけで偉そうにしている」と感じたことも少なくなかった。また、中途視覚障害者に対しては「少しでも見えていた時があったのだから、それで十分じゃないか」と思ったりした。視覚支援学校で様々な事情を抱える視覚障害者と出会い、眼疾患について学習した。さらに、視覚支援学校を拠点にしながら、他の活動に参加する中で、我が身の障害を考えつつも、いかなる視覚障害者もその大変さを比較することに意味はない。個々の違いを知って、受け止めたり、お互いに持っている力を出し合っていくことの必要性を知らされたのである。私は、ここで「懺悔」しなければならない。

1996年、私は、夜間の大学院にて、「視覚障害者の就労」をテーマとして拙文をまとめ、本会と出会った。20年以上の時が過ぎた現在、PC等の発達によって、視覚障害者の就労環境は、かなり改善されたと思う。しかし、細かな障害理解や人間関係、地域格差や社会そのものの持つ構造的問題など、あの頃と変わっていないと感じることも多々ある

私は今年3月で視覚支援学校を完全に退職した。現在は、わずかなコマ数ながら、非常勤講師として、介護や保育を学ぶ学生たちに「見えない・見えにくい人たち」の生活や制度等について講義をしている。可能な限り続けていきたいと思っている。また、皮肉にも昨年からのコロナ禍の中、本会の皆さんとの交流が身近なものになった。会員の皆さん一人一人の就労継続や復職の実現を願うとともに、視覚支援学校卒業生たちの一般就労についても、その可能性を広げることに1歩でも近づけたいと思っている。


~ヤンキー君と白杖ガール~

原作者のうおやま先生から、タートルの皆さんに応援メッセージを頂きました!!

理事 大橋正彦(おおはしまさひこ)

日本テレビ系水曜10時『恋です~ヤンキー君と白杖ガール~』のオンエアが始まりました。 こちらの作品、以前より、わたくしたち視覚障害者の中でも、若者を中心に話題になっていましたが、今回のテレビドラマのオンエアを通じ、更に話題は盛り上がっていくであろうと思います。

既に、若者だけでなく、様々な世代の人がメーリングリストやSNS等に毎日どこかで話題を振りまいています。 この原稿が皆さんのお手元にお届けできる頃には、ドラマシリーズのオンエアは終了しているかもしれませんが、老若男女、視覚障害の有無に関係なく、この作品が全ての人に届くことを願っています。

私の感じる、この作品の凄いところは、多様性の表現の中心にロービジョンの主人公(ユキコ)がいる事です。私もロービジョンの一人として、周囲の誤解や無理解は、既に現在ではあきらめがついてしまった感がありますが(笑)数えきれない程経験してきました。

特に、社会に出てしまった後は、職場等でも、社会のルールの中で、一定の配慮を受ける事はできますが、周囲にロービジョンを理解できる方がいるケースはほんのごくわずかです。皆それぞれが、その環境に悩み、苦しみ、自分を奮い立たせて今があるはずです。

思い起こすだけで、涙腺が緩んできませんか?(笑) 『ヤンキー君と白杖ガール』では、けなげで元気な主人公が、まさにあの時の私たちの経験を積んでいきます。

さらにそこに青春の輝きともいえる、『恋愛』がメインフューチャーされているのですから、もうたまりません!! 私は、このドラマやうおやま先生の漫画を通じ、数多くの一般の方々に、どんな化学反応が起きるのかを楽しみにしています。 私たちが、何に悩み、苦しみ、困っているのか…… その一部だけでも、気づいてくれる人々がきっといるはずです。 うおやま先生の作品を楽しむ人が増えれば増えるだけ、私たちを理解してくれる人が増えていく…… その先にきっと、本当の共生社会があるのだと信じているからです。個人的には、ユキコや森生達が、社会人として、職場で奮闘していくところまで描いていただけると嬉しいなぁと思っています(笑)。

さて、お待たせしました。 うおやま先生より頂戴したタートルの皆さんへの応援メッセージを以下ご紹介いたします。

《うおやま先生メッセージ》

ヤンキー君と白杖ガール!1巻書影

初めまして、うおやまです。 今、様々な場所で働いていらっしゃる皆様は、やりがいや喜びのほかに、様々な大変さも感じていらっしゃるかもしれません。 残念ながら今の日本で、障害のある方が働くことにはまだハードルがあると思います。 働きたくても働けない、希望の職種につけない、と悔しい思いをされている方もいるでしょう。 でも、「好きなことを仕事にしたい」「お金がほしい」「生き甲斐を見つけたい」、そうやって「働くこと」について思いを巡らせることは、すべての人の権利です。 ユキコもそこから始まりました。そしてユキコが働くことで、バーガーショップの職場の人々は知らなかった世界を知り、可能性も広がりました。

今、日本に求められているのは、当事者が企業のルールに合わせるだけではなく、企業側が世界の多面さを知り、変わることです。 すでに働いていらっしゃる皆様は、その一歩に貢献していらっしゃると思います。 ただ、大事なのは「社会のために」の前に、まず「自分のために」だと思います。 自分が少しでも自分らしく生きるために、どうなっていきたいか。まずはそれを考えるだけでも、自分の人生の道が見えてくるかもしれない、と思います。 皆様が少しでも自分らしく、幸せな人生を歩むことができますよう、陰ながら応援しております。

《作品紹介》

街を牛耳る最恐ヤンキー・黒川森生(18)と盲学校高等部に通う「弱視」の赤座ユキコ(16)。出会ってしまった運命のふたり――! 累計2,000万PV突破の話題作! 「最恐ヤンキー」×「弱視女子高生」ラブコメディ!
https://www.kadokawa.co.jp/product/321810000319/

お知らせコーナー

ご参加をお待ちしております!!(今後の予定)

◎交流会

昨年はコロナ禍で開催できませんでしたが、今年度はまた、9月、11月、3月の第三土曜日、14時から16時までオンラインで行います。毎回、講演を聴いたあと、講師との質疑応答の時間も設けます。

◎タートルサロン

上記交流会実施月以外の毎月第3土曜日の14:00~16:00に行います。情報交換や気軽な相談の場としてご利用ください。
他にも、原則第1日曜日には、テーマ別サロン(偶数月)、ICTサロン(奇数月も行います。

*新型コロナウイルス感染症の動向によっては、会場での会合が難しく、引き続き開催を差し控えさせていただきます。
※その場合にも、Zoomによるオンラインでのサロンは引き続き行います。奮ってご参加ください(詳細は下記の事務局宛にお問い合わせください)。

◎「第四回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」開催のお知らせ

昨年に続き、開催することになりました川柳コンクールのご案内です。視覚障害の日常生活や想いを川柳にしてご応募ください。
今年は、オリパラや、収束しない新型コロナ、就労環境の変化などの要素も盛り込めそうに思います。目の悪くない方も応募できますので、広く周りの方にもお勧めいただき盛り上げていただければと思います。未発表のものに限りますが、一度に5句まで、何度でも応募することができます。
今回も沢山のご応募をお待ちしております。

主催:株式会社三城
後援:公益社団法人NEXT VISION
協力:認定NPO法人 タートル 他

視覚障害に因んだ川柳をそれぞれの立場から募集いたします。
応募期間:2021年12月1日から2022年1月31日まで
応募部門は3つ
1.見えにくさを感じている方部門 視覚・色覚に障害のある当事者の方。
2.メディカル・トレーナー部門 医師・看護師・視能訓練士・歩行訓練士・その他訓練施設等の先生方。
3.サポーター部門 家族、友人、職場の方、誘導ガイド、ヘルパー、商品開発、販売者などの支援者または一般の方。
ご応募は、「第四回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」特設ホームページの専用フォームからお願いします。
URL:https://www.paris-miki.co.jp/lv-senryu/
「第四回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」と検索していただいても大丈夫です。
最優秀賞と各賞、および入選作品は2022年3月下旬発表予定です。

問合せ先 ロービジョン・ブラインド川柳コンクール事務局
メール l#v-senryu@paris-miki.jp
(SPAM対策のため2文字目に # を入れて記載しています。お手数ですが、上記アドレスから # を除いてご送信ください。)

◎タートルオンラインランチ女子会

日時:2021年12月18日(土)11:00~13:30
お待たせいたしました♪タートルオンラインランチ女子会の開催
オンラインですが、自慢の手料理やお好きな食べ物を持ち寄り 楽しく歓談しながら、お互いパワーをもらい、希望に満ちた新しい年を迎えましょう!

【申し込み先】
t#urtlefemale@turtle.gr.jp
上記アドレスに、メール件名を「タートル女子会参加」として、 お名前を添えてお申込みください。
(SPAM対策のため2文字目に # を入れて記載しています。お手数ですが、上記アドレスから # を除いてご送信ください。)
Zoom接続に不安のある方は、その旨と電話番号もご記入お願い致します。

※お申し込みは、12月15日水曜日までにお願いします。 申し込み後3日たっても返信のない場合は、お手数ですが、再度
t#urtlefemale@turtle.gr.jp
(SPAM対策のため2文字目に # を入れて記載しています。お手数ですが、上記アドレスから # を除いてご送信ください。)
へご連絡お願い致します。
※今回は、会員・賛助会員を対象とさせていただきます。
(担当:松尾・石原)

一人で悩まず、先ずは相談を!!

「見えなくても普通に生活したい」という願いはだれもが同じです。職業的に自立し、当り前に働き続けたい願望がだれにもあります。一人で抱え込まず、仲間同士一緒に考え、気軽に相談し合うことで、見えてくるものもあります。迷わずご連絡ください!同じ体験をしている視覚障害者が丁寧に対応します。(相談は無料です)

*新型コロナウイルス感染症の動向によっては、会場に参集しての相談会は引き続き差し控えさせていただきます。
*電話やメールによる相談はお受けしていますので、下記の事務局まで電話またはメールをお寄せください。

正会員入会のご案内

認定NPO法人タートルは、自らが視覚障害を体験した者たちが「働くことに特化」した活動をしている「当事者団体」です。疾病やけがなどで視力障害を患った際、だれでも途方にくれてしまいます。その様な時、仕事を継続するためにはどのようにしていけばいいかを、経験を通して助言や支援をします。そして見えなくても働ける事実を広く社会に知ってもらうことを目的として活動しています。当事者だけでなく、晴眼者の方の入会も歓迎いたします。
※入会金はありません。年会費は5,000円です。

賛助会員入会のご案内

☆賛助会員の会費は、「認定NPO法人への寄付」として税制優遇が受けられます!
認定NPO法人タートルは、視覚障害当事者ばかりでなく、タートルの目的や活動に賛同し、ご理解ご協力いただける個人や団体の入会を心から歓迎します。
※年会費は1口5,000円です。(複数口大歓迎です)
眼科の先生方はじめ、産業医の先生、医療従事者の方々には、視覚障害者の心の支え、QOLの向上のためにも賛助会員への入会を歓迎いたします。また、眼の疾患により就労の継続に不安をお持ちの患者さんがおられましたら、どうぞ、当認定NPO法人タートルをご紹介いただけると幸いに存じます。

入会申し込みはタートルホームページの入会申し込みメールフォームからできます。また、申込書をダウンロードすることもできます。
URL:https://www.turtle.gr.jp/hpmain/

ご寄付のお願い

☆税制優遇が受けられることをご存知ですか?!
認定NPO法人タートルの活動にご支援をお願いします!!
昨今、中途視覚障害者からの就労相談希望は本当に多くあります。また、視力の低下による不安から、ロービジョン相談会・各拠点を含む交流会やタートルサロンに初めて参加される人も増えています。それらに適確・迅速に対応する体制作りや、関連資料の作成など、私達の活動を充実させるために皆様からの資金的ご支援が必須となっています。
個人・団体を問わず、暖かいご寄付をお願い申し上げます。

★当法人は、寄付された方が税制優遇を受けられる認定NPO法人の認可を受けました。
また、「認定NPO法人」は、年間100名の寄付を受けることが条件となっています。皆様の積極的なご支援をお願いいたします。
寄付は一口3,000円です。いつでも、何口でもご協力いただけます。寄付の申し込みは、タートルホームページの寄付申し込みメールフォームからできます。また、申込書をダウンロードすることもできます。
URL:https://www.turtle.gr.jp/hpmain/

≪会費・寄付等振込先≫

●郵便局からの振込
ゆうちょ銀行
記号番号:00150-2-595127
加入者名:特定非営利活動法人タートル

●他銀行からの振込
銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900
支店名:〇一九店(ゼロイチキユウ店)
支店コード:019
預金種目:当座
口座番号:0595127
口座名義:トクヒ)タートル

ご支援に感謝申し上げます!

多くの皆様から本当に暖かいご寄付を頂戴しました。心より感謝申し上げます。これらのご支援は、当法人の活動に有効に使用させていただきます。
今後とも皆様のご支援をお願い申し上げます。

活動スタッフとボランティアを募集しています!!

あなたも活動に参加しませんか?
認定NPO法人タートルは、視覚障害者の就労継続・雇用啓発につなげる相談、交流会、情報提供、セミナー開催、就労啓発等の事業を行っております。これらの事業の企画や運営に一緒に活動するスタッフとボランティアを募集しています。会員でも非会員でもかまいません。当事者だけでなく、晴眼者(目が不自由でない方)の協力も求めています。首都圏だけでなく、関西や九州など各拠点でもボランティアを募集しています。
具体的には事務作業の支援、情報誌の編集、HP作成の支援、交流会時の受付、視覚障害参加者の駅からの誘導や通信設定等いろいろとあります。詳細については事務局までお気軽にお問い合わせください。

タートル事務局連絡先

Tel:03-3351-3208
E-mail:m#ail@turtle.gr.jp
(SPAM対策のため2文字目に # を入れて記載しています。お手数ですが、上記アドレスから # を除いてご送信ください。)

編集後記

全国のタートル会員の皆様、いかがお過ごしでしょうか?

様々な意見がある中で開催されたオリンピック・パラリンピック。野球やソフトボール、柔道に空手、水泳や陸上など、皆さんにとってもたくさんの印象的なシーンがあったのではないでしょうか?

多くの競技の中で、私が注目したのは、バスケットボール。バスケの経験といえばはるか遠くの学生時代にさかのぼり、もはやドリブルさえ危うい私としてはなじみ薄いスポーツではあるのですが、テレビから聞こえてくるライブ音声はとても魅力的でした。

女子に至っては、気が付けば、あっという間に決勝!母国のチームが勝ち進むのはうれしいものです。スピーディーな試合展開もとても私にはあうようです。

そもそもバスケは、カナダ人で、アメリカ・マサチューセッツ州国際YMCAトレーニングスクールの体育部教官を務めていた、ジェームズ・ネイスミスという人物によって考案されたスポーツだそうです! 1891年、冬の間でもできるスポーツを模索していた彼は、室内でできるバスケットボールというスポーツを考え出したのだそうです。当時は施設やルールは整っておらず、木製の桃をいれる籠を体育館の手すりに2個ぶら下げ、そこにボールを入れて点を取り合うというものだったそうです。その後、バックボードが付けられたことによりバンクシュートやレイアップ、様々なシュートが生まれていき、現在のようなバスケットボールへと変化したとのことです。

本号が皆様のお手元に届くときは、全ての競技は終わっています。スポーツに一喜一憂した後はどのようなイベントが待っているでしょうか? ちなみに、1891年は、日本初の衆議院解散があったようです…。

さて、今回の情報誌はいかがでしたでしょうか?これからも、皆さんに楽しんでもらえる誌面をお届けしますので、情報誌タートルを、どうぞ宜しくお願いします!

(イチカワ ヒロ)

奥付

特定非営利活動法人 タートル 情報誌
『タートル第56号』
2021年8月19日発行 SSKU 増刊通巻第7097号
発行 特定非営利活動法人 タートル 理事長 重田 雅敏